極彩色の自意識

 今日のやりたいことリストに「はてブロをつくる」と書いてしまったのでブログができた。この2023年に。何もかもが三日坊主で終わりがちなので、手を替え品を替え自分の脳を騙しながら続けられたら嬉しい。

 

 今年に入ってから短歌集を読むようになった。昔はそんな短い文章なんてわざわざ買って読むかねぇなんて思っていたが、今はもうこれだけの文字数で表現したい事が伝わるんだから十分だよなと考えが改まった。

 私は社会人になってもう暫く経っており、段々と拗れた自意識が透明になってきているような感覚になっていたが、ふとした瞬間(例えば、自分よりいくらか若い人の瑞々しいお気持ちを読んだ時)に透明だと思っていたそいつが急に極彩色になって暴れ出す事がたまにある。そういう時にすっと入ってくる一首に出会えると、奴は静かに大人しくなってくる。本屋に跋扈する自己啓発本は勿論、長く美しい物語でもこうはならなかった。

 

 えずく程苦手だったタイ料理が、就職してから突然好物に変わったように、内向的だと思っていた自分の性格が今は外交的になっていると知ったように、短歌を読むようになったのも、きっっとそういうタイミングだったのだと思う。身体に栄養が足りてません、みたいな。こういう喜びを今年はちょっと多めに拾っていけたら嬉しい。